Ohminoryは、琵琶湖のほとり、近江八幡の季節の中で生まれ育ちます。
穏やかで「比良おろし」が吹き抜ける春。琵琶湖からの風が強い日差しを和らげる夏。澄んだ空気に寒暖差が増す秋。雪が降り底冷えする冬。そして再び待ち望む春。
移ろい続けるこの地の気候に寄り添いながら、ぶどうの成長と向き合う日々が巡ります。
芽吹き、成長し、実り、収穫。近江八幡の12ヶ月の気候とともに、私たちが取り組む仕事をご紹介します。
4月 | 萌芽
八幡堀がソメイヨシノの桜色で埋め尽くされる頃。長い冬から目覚めたぶどうの木は、一斉に芽を膨らませます。
主な作業:雨よけビニール張り、芽欠き
5月 | 展葉
山々が黄緑色に染まり、田んぼに水が張られる頃。ぶどうの木も新梢(しんしょう:新しく伸びた若い枝)が勢いよく伸び、小さな花芽も確認できるようになります。
主な作業:草刈り、誘引、房作り
6月 | 開花
梅雨の頃、近江八幡周辺では各地で花菖蒲が見頃を迎えます。ぶどうの木は一斉に開花が始まり、畑全体が甘い香りに包まれます。
主な作業:草刈り、摘芯1回目、花カス落とし
7月 | 結実
暑さが増し、琵琶湖に青々としたヨシ原が広がる頃。ぶどうの木には小さな実が房になり、実りの手応えを感じさせます。
主な作業:雨よけビニール外し、徐葉、摘房1回目
8月 | ヴェレゾン
真夏の頃、うだるような暑さの中、琵琶湖からのそよ風がつかの間の涼しさを運んできます。ぶどうの実は柔らかくなり、赤ぶどうは色付きはじめます。
主な作業:草刈り、摘芯2回目、摘房2回目
9月 | 収穫
実りの秋、一面に広がる田園風景が黄金色に染まる頃。ぶどう畑でも品種・区画ごとにタイミングを見て収穫が始まります。収穫されたブドウは順次ワイン仕込みへ。
主な作業:収穫、ワイン仕込み
10月 | 発酵
空が高くなり、渡り鳥の姿もちらほら見かけるようになる頃。収穫は続き、品種やタイミングごとに異なる管理のもと発酵させていきます。
主な作業:草刈り、発酵管理
11月 | 新酒・耕運
八幡山が赤く染まる頃。ぶどう畑では全ての収穫が完了。同時に発酵を終えたワインを濾過し、ボトルに詰めて、今年の新酒が完成です。一方、畑では早くも来年に向けての作業。
主な作業:ワイン濾過、ワインボトリング、施肥、耕運
12月 | 静かな発酵
寒さが厳しくなり、琵琶湖も凛とした静寂に包まれる頃。ぶどうの木は葉をすっかりと落とし、休眠へと向かいます。一方、醸造所ではワインがゆっくりと熟成の時を刻みます。畑仕事はしばしお休みです。
主な作業:貯酒、醸造機器洗浄
1月 | 休眠
年が明け、琵琶湖は深い藍色に変わり、水郷のヨシ原に「雪の華」が積もる頃。ぶどうは厳しい冬を乗り越えるため、深い休眠に入ります。その間も畑では棚の補修などを行います。
主な作業:ぶどう棚補修
2月 | 剪定
雪が降り、コハクチョウやカモ類などの渡り鳥が西の湖や琵琶湖に集まる頃。ぶどう畑では、来年の実りを左右する剪定作業が始まります。経験と判断が問われる、農の根幹です。
主な作業:整枝、剪定
3月 | 水揚げ
寒さが和らぎ、西の湖では古くなったヨシを焼き払う「ヨシ焼き」が行われる頃。ぶどうは根から少しずつ水分を吸い上げはじめます。
主な作業:剪定、結果母子誘引